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ハルヒはかわいい。

いや何、どこぞのヤンデレハルヒでなくともですよ。
原作準拠もンデ期寄りもどちらもいいと思うんです。

長門さんに関しては、
長門さんの扱いに困るエロ同人作家さんのほうが
むしろ萌えます。

さすがに徹頭徹尾マグロというわけにもいかないでしょうし。

感情を爆発させる女性が好きです。

メンジョって単語は結局流行りませんでしたね。
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ときのたつのは

早いものですなあ。

前作「わたあな」の完結したのがちょうど2年前の今頃ということで、
僕自身を取り巻く環境もいろいろ変わったり変わらなかったり。

まあ、ただひとつだけ確かなことは、
僕の創作活動はルサンチマンの昇華だということです。

妄想具現化ともいいます。

パワー落ちたなあ、と自分でも思います。

---

あいかわらず某所は平穏とは呼べない状況のようで、
さっさと逃げ出してしまった僕が言えるような立場でないこともわかってはいますが、
何だか寂しいです。

またちこちこと更新して行けたらよいな、と思います。

わたあの 第10話

 明け方から降り始めた雨は、正午を過ぎるころになってようやくその勢いを弱めつつあった。濡れる新緑と言えば聞こえはいいが、実際のところ、単に蒸し暑いだけ。それは隣の次元在住のネッ管メンバーズにとっても同様のようで、いつもは耳障りなメカニカル・キーボードの打鍵音も心なしか元気がない。開け放たれた窓の向こうは切れ目ない厚い雲に覆われて、どこに太陽があるかもわからないほどだった。
 普段ならば、脳味噌お天気娘がこの陰鬱な雰囲気を吹き飛ばしてくれるのだろうが、あいにく陸上部のミーティングで不在である。姉のほうにもそんな特殊技能があればよいのだろうが、残念ながら人間にはキャラというものがあるのだ。
「…何だか、今日は静かだね」
 この人だけはいつも通りかと思っていれば、心もち寂しそうに呟く会長。
「…悪かったわね、暗くて」
 あの子みたいに明るく元気な良い子じゃなくて。
「いや別に、貴女に対してどうこう言ってるつもりはないんだけど…すまない」
 取り締まられ役のいないお守りが単体でここにいることがそんなに不自然だろうか。
「謝られる筋合い、ないよ」
 目の前の人が、自分の扱いについて困っていることが手に取るようにわかるのに、ついつい口調がとげとげしくなる。…なにやってるんだろう、私。
 …ただ、“ここにいてもいい人”に、なりたいだけなのに。

 結局、何だか重苦しい雰囲気が払拭されることはなく、ほとんど互いに言葉を交わすことなく昼休みは終了してしまった。私が退出すると同時に、部屋の空気が弛緩するのがわかってつらい。
 …もうここには、来ないほうがいいのかもしれない。

 授業を聞いていても、おなかの中心に重石が載っているような感覚が絶え間なく私を苛む。終始俯き気味の私を気遣う妹の視線すら、今の私には素直に受け取る余裕がない。
 結局、私は体調不良を教師に訴え、保健室に行くという名目で授業を抜け出した。

 屋上へと繋がる扉はいつもと同様、施錠されてはいなかった。ほとんど霧雨のようになった空を見上げる。平素から、ここに立ち入る人間は多くない。授業中であればなおさらだ。ずっと抱えていた鈍痛が、ゆっくりと消えてゆくのがわかる。
 …慣れないことはするもんじゃない、のかもしれない。

 顔に水滴を受けながら、息を吸って、吐く。
 それをさざなみのように浅く繰り返し、徐々に深くしてゆく。
 呼吸は吸うことよりも吐くことのほうがずっと大切なのだという。
 お腹の底にたまった不快感の残滓を、炭酸ガスと一緒に全て吐き出してしまおうと、目一杯肺に空気を詰め込んだところで、逆立ちしている男子生徒と目が合った。
 
「や、やあ」

 無論、彼が逆立ちしていたのではなく、私が反り返って背中越しに彼を見ていただけだった。何事もなかったかのように向き直り、精一杯の笑顔を浮かべる。
「会長もさぼり? 意外と不良なのね」
 滅相もない、と慌てる会長。
「ちょっと作業に手間取っちゃって。教室に戻る途中で、たまたま見かけたから」
 どうしてこの人は、こんなにもお人よしなのだろう。
 自然に転がり込んだ杏樹と違って、私はあの場の空気を淀ませるだけの存在であるはずだ。嫌われるならともかく、教師に目をつけられるリスクをしょってまで私を気に掛けて、何の得があるのだろうか。
 ただ無言で、手すりに寄りかかって遠くを見ている。
 視線はモニタに向けるそれよりずっと柔らかく、とてもリラックスしているようだ。
 …何か言いたいのだが、何を言っていいのかわからない。
 内心の混乱を気取られぬよう、私も彼に倣うしかなかった。

わたあの 第09話

 私の要求は極めて単純明快なものであった。
「…えー、会長権限により、1年B組・倉井杏樹さんをネットワーク管理委員会へと入会させようと思うのですが」
 会議とは名ばかりの決定事項の通達。
 “ここ”の会長の持つ強権は、他の委員会のそれの非ではない。
 ヒラ会員には本来意見する権利すらないのだが、さすがにそれでは収まらないのだろう。ふくよかな男子がおもむろに挙手した。よいでしょう、と頷き、先を促す会長。
「…ひとつだけ。確認しておきたいことがあります」

 凛、と辺りの空気が硬直する。

「…やはり役職は、“電子の海に咲いた一輪の花”でしょうか」

 ずるう、と椅子から三枝ばりに転げ落ちる会長と他の面々。
「ネトゲのギルドの役職名じゃないんだから…」
「さ、最近良くなったと思ったのに、な、直ってないんだな、ネトゲ脳」
「まあそれは冗談として」
 こほん、とわざとらしく咳払いをする。
「…会長にわざわざ確認するまでもないでしょうが、彼女には情報技術の知識や能力が欠けています。そのような人材をわざわざ引き入れる理由をお聞きしたい」
 もっともだ、と頷く会員たち。
「…無論、彼女は名誉会員扱いだ。学内サーバへのアクセス権限は、彼女が既に一般学生として与えられているもののまま据え置かれる。…言葉は悪いが“お飾り”だ」
 そのような質問が出るのは予想していたのだろう、会長はあらかじめ準備しておいた原稿を読み上げるような調子で回答した。
「そ、それでも、セキュリティ上の問題があ、あると思うんだな。ほ、本人に悪気がなかったとしても、“穴”に成りかねないんだな、…そ、それでも、会長が杏樹りんを正式に委員会に入れたい理由って、な、な、何なんだな…?」
 そう、こんなズブの素人を抱え込んだところで得になるどころか、ケーブルに足を引っ掛けて転ぶのが関の山だろう。そうなったら損害は絆創膏1枚では済むまい。

「―――諸君」
「「「は!」」」

 突然パイプ椅子から立ち上がり、軍人のような直立不動のポーズをとる会員たち。

「我々にとって足りないものがひとつ、ある。それは技術でも、知識でも、はたまた活動資金でもない。それは―――」
 会長は椅子に座ったまま机の上で手を組み、陰湿な笑みを浮かべ。

「…うまい珈琲を淹れてくれる、アサヒナさんのような存在ではないかね?」
「「「Yahooooooooooooooo!!」」」

 突如、奇声を上げる男衆。
 正直、ドン引きの私。
 …杏樹は、いつの間にか机に突っ伏して寝息を立てていた。

----

「まー確かにさ、珈琲を淹れるのにはちょっと自信もあるし、最近はあそこに入りびたりだったってのも認めるよ。でもさあ、勝手にあたしのことをあたしの聞いていないところで決めないでよう…」
 二段ベッドの上段から恨みがましい呪詛の声が響いてくる。
「あんた、会議中に勝手に寝てたじゃない。発言権放棄しといてよく言うわ」
「うー。部活あるし、行けるのは昼休みだけだと思うけど…いいのかなあ」
「別にいいんじゃない? 誰もあんたにあそこの仕事をやれ、なんて言ってないんだし」
「言われても無理だけど。それにしても、何でお姉ちゃんはあたしを推薦したの?」

 …あの場で適当に思いついたことをそのまま口に出して、それが何だか面白そうだったから訂正しなかっただけ、なんて本当のことを言ったらさすがの杏樹でも怒りそうな気がする。
「まーいいじゃない。たまにクッキーでも焼いていってあげてさ、厚みのある女もたまにはいいもんだー、って感じてもらえば」
「なにそれ」
 もぞもぞと掛け布団を直す音と、秒針が時を刻む音だけが寝室に響く。
「…たまには、お姉ちゃんも、様子見に来てよね…」
「…そうね、考えとくわ…」

 それにしたって、どうしてあんな突拍子もないことを言い出したのか、自分でもわけがわからない。杏樹は天真爛漫が過ぎるところもあるが基本的に明るく、友達も多い。おばかではあるが知能が足りないということもなく、学業も含めてわりと何でもそつなくこなす。むしろ色々足りていないのは私のほうだろう。あらゆる意味で。

 ―――結局のところ、私はあの場所が気に入ってしまったのだろう。自分があそこに居つくことを正当化するために、妹をダシに使っているだけにすぎないのかもしれない。気恥ずかしさ、劣等感、期待、不安、何もかもが淀みに融けてゆく。意識が途切れる一瞬前、私は少しだけ楽しくなった日常を幻視した。明日はきっと晴れるだろう。

わたあの 第08話

「喰らえェ! だいちのいかり!!」
「ひ、酷イ! ボクのルージュたんが…」
「あびゃびゃびゃびゃ、タクミさん自重なのだわー」

 今日は趣向を変えて、みんなでテーブルを囲んで対戦カードゲーム。
 知る人ぞ知る隠れた名作らしいが、何とも珍妙なキャラクター達がとても愛らしい。
 お姉ちゃんはこの変わった人たちがあまり気に入らないみたいだけれど、
 あたしは一緒に本気で騒いでくれるのが純粋に嬉しいのだ。
 さすがに自分でもちょっと子供っぽいところがあるのは認めるけれど、
 お姉ちゃんの分までせめて元気でいるのが、あたしの義務であるような気がしている。

「それにしても…意外であります」
「正直、予想外だったんだな」
「そ、そうだね」
 手を止めて何やらひそひそやりだす三人衆。
「え? あにが?」
「…杏樹りん、口にモノを入れたまま喋るのは感心しないんだな。
 それに“あに”じゃなくて“姉”なんだな」
 据付のポットで入れたほうじ茶を差し出しながら、男の子の一人が言う。
「お姉ちゃんがどうかしたの?」
「て、てっきり、気持ち悪がってもう、こ、ここには来ないと思ってた…」
「普通の女性にはここはちと、刺激の強すぎる向きがありますからなあ」

 ふと見ると、お姉ちゃんはいつの間にそんなもの持ち込んだのか、薄茶色のマグ片手に文庫本を読みふけっている。読書用の眼鏡に、膝には備品の薄い毛布。よく見ると上履きまで脱いでくつろぎモードだ。そのすぐ脇ではいつものように、会長がせわしなくキーボードを叩いている。その姿は、締め切りに追われる楓お母さんと、編集者さんの姿にちょっとカブる。
「…あ、姉はやっぱりちびっ子で可愛いんだな~♪」
「ち、ちびっ子文学少女…」
「いつかきっと、眼鏡を発明した人間と天国で酒を酌み交わしたいものでありますな」

 この○リコンどもめ。
 
「お姉ちゃん、憎まれ口は叩いても態度はわりと素直だからね。本当に嫌ならここには来ないと思うよ」
 するとお姉ちゃんはきっ、と顔を上げ、
「あんたがそこの馬鹿共に変なこと吹き込まれないか見張ってんのよ。最近ロクなこと覚えて帰ってきたためしがないんだから…あんたらももう少し自重してちょうだい」
「「「はい…」」」
 たしなめられてしゅんとなる男子たちだが、口元がどうしてもニヤけている。それが癇に障ったのだろう、猫が威嚇するような声を上げ、肩をいからせながら教室を大股で出て行ってしまった。
 柄にもなくおろおろする男衆。
「心配いらないよ。お姉ちゃんがああいう怒り方をするときって、そんなに本気じゃないから。後であたしがなんとかするよ」

----

 かっかかっかとしていると、そのうち自分が怒っている理由を忘れてしまうことがよくある。怒っていることに怒っているという表現がおおよそ近いだろうか。そういう事態は往々にして、それを他人に指摘されない限りなかなか収まることはない。たいてい周りに当り散らし、平素とのギャップに恐れおののかれるのがパターン。周囲の温情に甘えていることも自覚していながら、それを繰り返してしまって自己嫌悪。そんな“困った人”の自分を、また冷静に眺めている自分が居たりして。
 ただ人間は学習する。だからこそ、自分がそういう状態であると認識できているうちは極力他人との接触を断ち、波が収まるのを待つようになっただけマシなのだろうとも思う。
 しかしまあ、そんな意図なんぞ口に出さなければ伝わらないこと甚だしい。結果として、

「…えーと、ご、ごめんね、うちの会員が失礼なこと言って…」

 過剰に気を遣ってしまうような“いいひと”を生産してしまうことになったり。

「…彼らには、その、別に悪気があったわけじゃなくて、えーと…」

 というより、いつの間にこの男は教室を抜け出してきたのだろう。いくら頭に血が上っていたとはいえ、自分の後を追ってくる足音に気づかないというのはさすがに問題では。

「…彼らにとって、貴女はその、魅力的に映るのだと。その表現方法がちょっと、変わっているだけで…あー、うん、危険な連中ではないんだ」

 でも、こうしていつになく狼狽して苦し紛れの弁解と仲間たちへのフォローをする彼が、私にはちょっとだけ、可愛く見えた。だから、

「“その”と“えーと”が多いわよ、会長さん」
「うう」
 ちょっとだけまだトゲ混じりなのは、お目こぼしいただくとして。
「私、そんなに怒ってないもの」
「…そうなの?」
「こちらこそごめんなさいね、勝手に居座って勝手に怒ってたんじゃ、筋が違うものね」
「いや、非はこちらにある。本当にすまない」
 実に申し訳なさそうに、深々と頭を下げる会長。
「そんなに畏まらなくても。学年同じでしょ?」
「…そうかい? それにしても、本当にすまなかった」
「もういいってば。そうねえ、そんなに悪いと思ってるなら―――」
プロフィール

Author:◆kQUeECQccM
2chエロパロ板の「嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ」で昔、活動していたヤンデレ大好きっ子。代表作「妹(わたし)は実兄(あなた)を愛してる」(というよりこれしかない)

現在は続編「姉(わたし)も妹(あのこ)も恋してる」を書きつつ公開中。

ごあいさつ

新作まとめ

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